傾斜を利用した進路変更

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ツーリング時に方向転換したいときは、必ずしもタイミングよく“見通しの良い直線路”が見付かるわけではありません。ワインディングを走ることの多いツーリング時は、自然とコーナーリングが多くなりますが、このコーナーリングを使ってスムーズな方向転換を行うことが出来るのです。

 

では、「どうやれば良いのか」ですが、まず、コーナーリングの特性から知っておく必要があります。このワインディングのコーナーは、アウト側の傾斜が高く、イン側が低い設計となっています。これはカーブを曲がりやすくするために設計されたもので、基本的には日本全国の道路がこの作りを取り入れています。

 

そこで、この傾斜を使うのです。しかし、ただでさえ危険の多いコーナーリングですから、徹底的に周りの安全を確かめるのが先決。十分にチェックしたら、いよいよ実際の操作に入りましょう。例えば、そこが右カーブであれば、バイクをイン側に進めます。そしてインからアウト側へ車体を向けるのですが、バイクを停めずにハンドルを左へフルロックさせてそのまま進行。アウト側にフロントタイヤが到達するときは、道路に対してほぼ90度近い角度になるようにしてそこでいったん停車します。

 

 

左右の高低差を利用する

ここからバイクの重量を使ってバックしますが、クラッチを切ってブレーキをゆるめれば傾斜がついているので簡単に後退できるはずです。そのまま車重の力に頼って、傾斜の低いイン側までまっすぐ下がりきったところでブレーキを掛けて再度停車。ここでハンドルを左一杯に切ってゆっくり発進させれば、無理なく来た道を戻る方向転換が出来るのです。

 

ちなみに、左カーブのときも操作はまったく一緒。道路のイン側にゆっくり進入していって、ハンドルを右に切ってアウト側に着いたらそのまま真っ直ぐバック。イン側にリアタイヤが着いたら、ハンドルを右へ目一杯切って走ればOKです。

 

最後に、念を押しておきますが、この方向転換は“必ず”見通しの良い場所で安全が確認できるところでやること。確認が取れなければ絶対にやってはいけない操作であることを肝に銘じておきましょう。

 

 

 【初級ライテク】他のポイントも合わせてご覧ください 

 【初級ライテク】トップ

 

ブレーキのかけ方
 地面に対して足は直角状態で完全停止する
 ブレーキの強弱を使い分ける
 ブレーキレバーは手前に引き込むように
 レバーは指の腹で下に押し付ける
 カカトを離さずペダルを踏む
 ブレーキペダルは足をまっすぐにして踏み込む
 コーナリングの進入時にリアブレーキをかける
 うまくなる滑らかなシフトダウンを学ぶ
 コーナー手前では十分に減速してからシフトダウン

 

Uターンのコツ
 Uターン中はクラッチを切る
 Uターンは“視線”と“切り返し”がポイント
 うまくなりたい狭い道幅でのUターンのコツ
 タイトターンで半クラッチを効率よく使う
 道路の斜面を利用した方向転換
 傾斜を利用した進路変更
 道幅の狭い交差点を低速で曲がる基本フォーム
 クラッチを切って進入し、瞬時にアクセルをオープン

 

ライディングポジション
 少し前かがみで、後ろ目に着座
 最適なライディングポジションを入手
 ブランク後はたっぷり時間を掛けて感覚を取り戻す
 リラックスしたライディングポジションを入手

 


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