ロール軸を中心にリーンする

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ロール軸について話すと、これはその名の通り回転する軸を意味します。つまり、バイクを左右へ曲がらせるときは、そのまま単一的に右、左と倒れているわけではなく、実は回転運動をしながらリーンしているということです。この、前へと回転する運動をバイクがするときは、車種問わず、最も重量のあるエンジンが基点になるケースが大半です。そして、このエンジンとリアタイヤの接地点を結んだ際に、ロール軸の延長がフロントフォークに対して90度で交わっていると、例え連続したカーブなどでも前輪は自然なステアバランスが出やすくなります。

 

いわゆるアメリカンバイクのライディングポジションではない今は無きスポーツハーレーの代名詞であるBUELLやその他レーサー系バイクに関しては、こうした理論を元に設計されています。あらかじめこの設計で製作されたバイクは言うまでも無く、リアステアの特性はもちろんスムーズな操作を実現してくれます。

 

 

通常ステアバランスは問題にならない

このようにロール軸についても言及しましたが、最新のハーレーはハンドル操作をスムーズかつ軽快に行えるように前輪の自然なステアバランスが出やすい作りとなっています。つまり、車体を倒しこむ中心の軸や、バイクが前へと回転するロール軸が緻密に計算されているわけです。そのため普通に乗っていれば、このようにニュートラルなステアバランスは特別問題になることはない箇所ですので、前輪が受けるちょっとした衝撃で転倒してしまうのでは、という不安も起こらないはずです。

 

コーナーリングをこなしている時に、フロントタイヤがグイッと内側に引っ張られるように感じたり、突発的な力が加わることで滑りそうになったら、このあらかじめ設計されている中心軸やロール軸からズレた操作をしている可能性が高いと言えます。ですので、そうした時はまずこの「軸」について確認するクセをつけましょう。

 

 

 【リーンの操作】他のポイントも合わせてご覧ください 

 【リーンの操作】トップ

 

前輪の動きを邪魔しないニュートラルステア
 オーバー/アンダーステアの傾向への対処
 ニュートラルステアを保つ
 自然なステアバランスを保つ
 重心とステアリングヘッドを結んだ軸
 ロール軸を中心にリーンする
 曲がるときは車体に余計な力を加えない
 ロール軸を活かしたライディング
 ロール軸に逆らわず後輪荷重で走る
 前輪のセルフステアを邪魔しないこと
 セルフステアを生む3つのポイント
 セルフステアの特性は状況により変化

 

向き変えのリーンを極める
 リーンの基本をおさらいする
 リーンの入力はキッカケ時のみ
 リーンでは積極的にリアステアを作る
 バイクは後輪で曲がる
 浅いバンク角で強く曲がる
 リアステアとステアリングレスポンス
 向き変えを行い、再度リーンする
 向き変えはリーンのキッカケ入力が肝心
 進入時にブレーキを一気にリリース
 ステアしやすくなるブレーキングリリース
 後輪荷重でリアステアを生む

 


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