うまくなるには後輪の挙動を尻で感じる

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車体をリーンさせる時のコツが、「後輪で乗るイメージを持つこと」だと話しました。これまで後輪荷重をじっくり説明してきてますので、このイメージを持つのは比較的簡単だと思います。それでは、後輪で乗ることが上達への近道となる具体的なポイントをここで押さえていきます。

 

後輪荷重、つまり後輪で乗るライディングで一番イメージしやすいのは、幼少期に乗ったであろう一輪車を思い出すことです。そもそもがひとつのタイヤしかないので、嫌でも後輪の動きをシート越しに感じざるを得ないわけです。しかし、この一輪車の感覚こそが後輪に乗るイメージと見事に合致。イラストのような意識を持つことでおのずとその感覚が捉めるようになります。

 

 

一輪車に乗っている感覚で尻に集中する

後輪と一輪車の理屈は分かってもらえたと思います。それでは、実際のライディング時に注意を払って乗ってみます。すると、わずかではありますが、シート越しから尻がリアタイヤの動きを感じているのが分かるはずです。そして、そのわずかな動きをより明確にするために、車体を少し傾けてみます。当然シートも傾けた方向へと動きますが、この時、意識を集中させていることで普段見落としがちな感覚が得られます。シートの下に後輪が「ある」、そして、左右に動いているという感覚です。

 

更に、シート下での後輪の「ちょっとした挙動」も尻で感じることが出来るようになります。リアショックではなく後輪自体が、路面の砂利や小石の衝撃を吸収している様子や、路面の凸凹による振動を出しているのが薄っすらと掴めるようになるのです。一見、そんな感覚は分からないと思いがちですが、尻というのは鈍感なようでいて実は敏感な側面もあります。そして、コツをつかんでくると尻と後輪の位置関係も把握できるようになり、イメージはより具体的になってきます。これは特別なテクニックうんぬんではなく、リラックスして意識を集中することで誰でも感じることが出来る動作ですので、是非体得しましょう。

 

 

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 うまくなるには後輪の挙動を尻で感じる
 後輪と車体をつなぐ一本の棒をイメージ

 


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