Q.維持費はどのぐらいかかるの?
A.同じぐらいの排気量の国産車とほぼ一緒です。
「ハーレーだから国産車と比べて維持費が高い」ということは決してありません。だいたい同じ程度の排気量の国産バイクと同じと言えます。きっと「車両の新車価格」や、旧車に乗る人が「故障した際に修理費が結構かかる」、などと話しているのを耳にして、そういったイメージが先行してしまったのかもしれません。まず、最新のハーレーであれば故障することは滅多にないのでご安心を。では、下記で4項目に分けた維持費を見ていきましょう。
・燃費
威風堂々としたアメリカンサイズの車体に大排気量のエンジンを搭載しているだけに、いかにもガソリンを消費しそうなイメージを持つハーレーダビッドソン。しかしその燃費は、同排気量の国産バイクと比較してもほぼ一緒です。
カタログ数値ではなく、例えば、2014年モデルの新車を数台使い、高速道路、ワインディング、市街地といったルートをまんべんなく走る状況で燃費を計測すると、平均値は約18km/L程度となります。
もちろんこの値は、吸排気のセッティング(キャブやマフラーなど)やカスタムによって変わるものですが、調子よく走っているハーレーであれば大体16km/L前後と捉えて問題ありません。
・タイヤ
ハーレーは大国を走るアメリカンクルーザーという性格から、その使い方に合わせて耐摩耗性、ウェット性能、直進安定性といった性能に重点が置かれます。そのため専用のタイヤはロングランに耐えるべく耐久性が高く、持ちが良いのが特徴。交換頻度は、よく走る人でも1年に1回、普通は2年に1度で十分です。
一般的にタイヤ自体の値段は1本2万円前後となっています。しかし、カスタムのワイドタイヤであれば3万円以上のものもありますがこれは特殊なケースと言えます。
・オイル類
ハーレーのビッグツインエンジン(※スポーツスターモデルを除く)はミッションが別体の構造のため、国産車の多くがエンジンオイルだけで済んだところをエンジンオイルとは別にミッションオイルが必要になります。そのため、その分のコストが余計に掛かるわけです。
しかし、指定のエンジンオイルは低価格の鉱物油であれば、1クォート(0.946L)1500円程度。交換には3クォート必要ですから約4500円となります。そして、ミッションオイルも指定の低価格のものであれば1本2000円程度。
年に3回程度、長く付き合う上で大切なメンテナンスであることを考えればさほど大きな出費ではないはずです。
・ブレーキパッド
最近のハーレーのキャリパーの構造は4ポットが主流になっています。フロントに関して見ると、シングルとダブルディスクの2種類があります。そして、リアはシングルディスクにフロントと同じ対向4ポットが装備されているモデルが大半。
そうすると、パッド交換には最高で3セットを交換するというのが一般的な流れになってきます。パッド自体の価格は、左右ワンセットで7000円前後の価格設定になっていますが、これは他の外車と比較しても標準的な値段だと言えるもの。
3セットでパッド代2万1000円に工賃が付いて、大体3万円前後が相場になってくることでしょう。
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