Q.国産車に比べてエンジンを構成してるパーツって多いの?

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A.多いです。それぞれに名称と働きが細分化されてます。

 

ハーレーのエンジンは挟角45度のV-TWINV型2気筒)で、オリジナルな形状となっています。そして、エンジン各部のパーツにそれぞれ名称が与えられ、働きも細分化されているのが特徴。ですから、今まで国産車に慣れた人にとってはハーレーのエンジンは未知な部分が多いのです。

 

そこでここでは、ハーレーのエンジン各部の名称とその働きを見ていきます。また、ビッグツイン(※スポーツスターは除く)のエンジンはミッションが別体となっているのも特殊なポイントです。

 

 

・ロッカーカバー

国産に多いOHC(オーバーヘッドカム)、DOHC(ダブルオーバーヘッドカム)エンジンであれば本来カムが入るべき場所です。しかしハーレーの場合、カムはエンジン下部にあるので、ここにはカムではなくバルブを動かすための「ロッカーアーム

が入っています。

 

・シリンダーヘッド

ロッカーカバーの下からマフラーのジョイント口である吸排気ポートまでがシリンダーヘッドです。このヘッドにはバルブが組み込まれ、反対側(正面裏側)にはプラグが取り付けられています。

 

・シリンダー

吸排気ポートの下からクランクケースまでがシリンダーです。空冷エンジン特有の冷却フィンが多いデザイン。主にこの部分でピストンが上下運動を繰り返して動力を付けます。ツインカム88は排気量1450cc、内部のボア径は95.8mmとなります。

 

・ポイントカバー

ショベルヘッド時代の半ばまでは点火方式にはポイント点火を採用。しかし今のツインカムモデルはメンテナンスフリー化しているため、ネジ止めではなく、リベットで固定されています。

 

・エアクリーナー

エンジンの外に大きく張り出した特徴的な部位。エンジン内部に空気を供給する大切な役割を担い、カバーは雨などの浸入を防止しアイキャッチにも貢献。エレメント交換などのメンテナンスも比較的簡単です。

 

・プッシュロッドカバー

クランクケースの中に収まるカムが、このカバー内のプッシュロッドを介してバルブを動かしています。誤解されやすいのですが、ツインカム88の“カム”の意味はカムがエンジン下部に2つあることで、DOHC(ダブルオーバーヘッドカム)のそれとは違います。

 

・タペット

プッシュロッドとカムの間にあるのがタペット。これはカムの動きをプッシュロッドへ伝えるものです。旧車の場合、定期的にクリアランス調整が必要ですが、今のエンジンは油圧タペットを使ってますのでその必要はありません。

 

・クランクケース

ビッグツインのクランクケースはミッションが別体の特殊なレイアウト。ドライサンプと呼ばれるオイルパンがない構造により非常にコンパクトな形状となります。カムはこのクランクケース内に収まっています。

 

 

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