Q.エンジンの動力はどうやって路面に伝わってるの?
A.主に5つの工程を経て伝わっています。
ハーレーはエンジンの動力をリアタイヤに伝える駆動系に関しても、独自のシステムを採用しています。エンジンとミッションが別体の構造となるビッグツインでは、クランクの回転をミッションに伝えるために、プライマリーチェーンと呼ばれる1次駆動を介してその動力をクラッチへ伝えています。
伝達の流れを順番に示すと、
クランクシャフト
→(1)プライマリーチェーン(1次駆動)
→(2)クラッチ
→(3)ミッション
→(4)ドライブベルト(2次駆動)
→(5)リアタイヤ
という5つの工程を経て動力を伝えているわけです。
(2)のクラッチはプライマリーケースの中に入っていて、クラッチとミッションは直結した作りとなっています。そして、ミッションからリアタイヤまでの2次駆動はチェーンかベルトかの違いはありますが、この部分に関しては一般的なバイクと同じ構造です。ちなみに、この2次駆動で用いられるベルトは10万km以上の耐久性を誇り、高い静粛性や、チェーンに比べて注油の必要がないなど大きなメリットを保持しています。実際にこの2次駆動のベルトが切れたという話は滅多に耳にしませんので、そうした事実からも強靭な作りが伺えます。
クランクからリアタイヤまでの伝達システムを採用
このように、スポーツスターモデルを除いてハーレーのビッグツインはエンジンとミッションが別れています。そして、クランクの動力は1次駆動のプライマリーチェーンを介してミッションに伝達。ハーレーのミッションは現在6速とされており、ミッションからリアタイヤへはドライブベルトが採用されています。また、ギヤをニュートラルに入れていても、エンジンがかかっていればプライマリーチェーンは常に回っている状態となっています。
ハーレーは長く、このクランクからリアタイヤまでの伝達システムを採用しています。利に適った構造であるのと同時に、「空冷OHV」同様、無二のアイデンティティでもあるわけですね。また、こうしてクランクの回転が5つの工程を経て、リアタイヤが路面を蹴り出しているのを想像して走るのもまた楽しいもの。走りに余裕が持てるようになったら、今度はメカニズムの動きを頭に描いて走ることで、よりハーレーの魅力にハマることでしょう。
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