Q.インジェクションってなに?
A.キャブレターに変わる次世代版のシステムです。
キャブレターに変わる吸気システムとして、現在のハーレーに採用されているインジェクションシステム。今ではほぼ全てのバイクやクルマに標準装備されているものですが、そのれもそのはず。機能面においてキャブレターに勝る点が多々あり、逆にデメリットを探すことの方が難しいほどの完成度を誇っているのです。
主にガソリンをフューエルポンプで加圧し、回転数やスロットル開度に合わせてインジェクターからガソリンを吹き出させせるという構造となっています。
ガソリンの噴射量は
・スロットルポジションセンサー
・大気圧センサー
・エンジン回転数
・吸気温度
など様々なセンサーからの情報で、噴射時間をコンピューターで制御しています。このインジェクションシステムは細かな制御が可能なので、排気ガスのクリーン化や冬季のエンジンスタートなどがラクに行えるというメリットがあります。
機能面はキャブではなくインジェクションに軍配が上がる
インジェクションはキャブレターと比べて構造的には、スロットルバルブやガソリンを溜めておくフロート室を必要としません。そのためコンパクトな形状にすることが出来ます。
しかし一方で、常に適切な量のガソリンを供給するために、上記のような幾多の機能を持つセンサーを装備していることが肝心です。またインジェクターそのものには液体の噴射能力はないので、フューエルポンプでガソリンを加圧しておく必要があるわけです。
それらはデメリットと呼ぶに値しないものですので、機能面で見ればやはりキャブではなくインジェクションに軍配が上がります。よく議論に上がるのは、要は、好きか嫌いかの問題なのです。自分の手でセッティングを出す楽しみが味わえるのはキャブです。インジェクションは全て機械で管理してますからそうしたアナログ的楽しみは皆無。このように、昔からのバイクファンにしてみれば、いかにセッティングがスムーズに出ようとも、インジェクションが味気ないのは否めないということです。
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