ハーレーから降りた時のバックのやり方 | ハーレー乗り方ライテクカウボーイ！

バイクから降りた時のバックのやり方

2014年5月15日 Category - 基本操作 Comment : 0

押し引きのふたつ目が、難易度の高いバイクから降りた状態でのバックです。このバックは主に、またがった状態ではどうにもこうにも動かないような状態。ちょっと登りの傾斜がある場所などでその効果を発揮します。

そしてここからが、しっかりしたフォームを身につけていないと痛い目をみるポイント。むしろ、見よう見まねでは決してやらないようにしておきたい操作です。コツをレクチャーする前に、よく見るこんなダメなパターンがあります。

まずバイクから降りて、バイクを倒してしまわないかと両手でハンドルをがっちりホールド。慣れていない操作と同時に、土台、基本を知らないためにそのまま後方へ恐るおそるとバック……。言うまでもなく、両手でハンドルを握れば下半身に力が入らずに車体を円滑に動かすことなど出来ません。それどころか、かえってバイクから体が離れてしまい不安定なポジションになってしまうのです。

腰を低く構えて後方へ押し出す

では、どうするか。まずバイクから降りたらその傍に立って、左手でハンドルを握り、右手をシートの上に乗せます。そして腰を意識的に低くして、シートの上に乗せた手に力を入れていき、後方へ押し出すように入力し続けます。視線を気持ち遠くに置いて、断続的ではなくグーッと右手に力を入れ続ける一方、下半身はこのとき、開いた方の左足で押すのが普通と考えがちですが、実は右足。一般的には多くの人の軸足は左だと思いますが、この左軸の場合は、右足でグッと踏ん張るほうが力が入れやすいのです。また、右足が軸の人はその逆の方法でやればOKです。

そしてこの際に注意したいのが、左手で持ったハンドルです。後ろへ動かすことばかりに気を取られて、無意識にハンドルも引っ張ってしまう人がいますが、そうすると当然ハンドルが切れてまっすぐ後方へ動かすことが出来ません。そればかりか、体の左側に力が分散してしまうためにシートに置いた右手にも力が入らないのです。最初のうちは、格好を気にせず腰を意図的に低く構えて押し出せば、下半身の力がたっぷり乗りますので、一番最初のキッカケ時もスムーズに動かすことができるはずです。