曲がり切れないカーブではリーンし直す

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アメリカ大陸をゆったり走るために設計されたハーレーは、基本的に日本のようなタイトなワインディング走行を前提に開発されたバイクではありません。とは言え、そこはモータースポーツが堪能出来るバイクであることに変わりなく、ちょっとしたコツで意のままにコーナーをヒラヒラと走ることも可能です。

 

ハーレーをスムーズにコーナーリングさせるコツは、基本的に2つしかないと言えます。ひとつ目に、十分な減速をして車体を倒し込み、実際に曲がっていくまでの一瞬のタイミング。そして、そのままターンの状態に入り、狙ったラインで軌跡を描き出す瞬間です。しかしこの2つ目は、あらかじめ狙った進入角でターンを始めていくことになりますので、操作の自由度で見ると、最初の車体を倒し込んだ瞬間しかありません。

 

であれば、なお更、カーブに進入する際のライン取りが大切になってきます。ここまで幾度も、コーナーリングする際は減速と後輪荷重を怠らないようにと話してきましたが、実際の走行に当たっては何よりも「ライン取り」がポイントになってくるわけです。「このカーブをスムーズにクリアするにはどの角度から入っていくのがベストか」が、常に問われます。

 

そして、このコーナーリングのアプローチに当たっては、スピードが乗ってくるほどに、繊細な操作が要求されます。例えば、コーナーの途中でこのままでは曲がれないと思っても、もはやどうすることも出来ないケースが実際にあるということを肝に銘じておきます。

 

 

再度車体を傾けなおすというテクニック

ではこのように、どうすることも出来ない時は、もう成す術が無いのかと言えば、そうでもありません。最後の頼みの綱として、再度車体を傾けなおすという荒業が残っています。その時は、そのまま車体のバンク角を増すという発想ではなく、コーナーの途中ではありますが再度リーンをやり直すイメージでコントロールします。緊急事態ゆえに、時には大胆な操作が望まれるのです。

 

 

【中級ライテク】他のポイントも合わせてご覧ください

 【中級ライテク】トップ

 

コーナーリングを極める
 コーナーリングのコツをマスターする
 スムーズなコーナーリングはブレーキングが鍵
 コーナーリング時は後輪荷重がポイント
 コーナーリングではリラックスすること

 

コーナー前での減速タイミング
 ゆるやかなコーナーリングでのシフトダウン
 ブラインドコーナーでは十分な減速から
 コーナー直前の、シフトダウンのタイミング

 

コーナーリングの進入方法
 コーナーリングでの“横G”を知る
 中速コーナーはテクニックを駆使する
 ターン時の旋回性能を意識する
 旋回性能は体験で蓄積する
 バンク角の変更では、大きな効果は見込めない
 うまくなりたいコーナーの進入角
 コーナーリング中は進路変更は出来ない
 曲がり切れないカーブではリーンし直す
 コーナー進入時はメリハリの効いたバンクを
 向き変えは、車体をリーンし直すイメージで
 コーナーのアプローチが肝心
 コーナーリング前はキッカケ入力を忘れずに
 コーナーリングは“曲がり方”の基本を怠らない

 


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