コーナーのアプローチが肝心

89のコピー

コーナーリングの心構えについて学んでいきます。まず、ちょっと小慣れた感じになってきた時が一番注意が必要なときです。スピードがある程度乗ったまま、低速まで落としきれていない状態で、なんの策略もないままにカーブへ進入していくのはあまりにも無用心。

 

最近のハーレーはドシリとした安定感がありながら、軽快感も併せ持っています。そのため、コーナーへのアプローチ時には特別、「どの進入角でどう走るか」ということを全く考えないでもサラリと走ってくれるものだと思いがちです。また、タイヤのグリップ力も昔と比べれば圧倒的に向上してますし、ブレーキ性能に関してもまた然り。よほど強引な操作をしなければ、バイクのタイヤが滑ってそのまま転倒してしまうこともありません。更にハンドル操作に関しても、自然なステアリングが利かないクセのあるモデルは皆無ですので、狙い通りの走行ラインは誰にでも取ることができるのです。

 

リーンのし直しは慣れてから

現在のハーレーの完成度の高さは折り紙つき。しかし、他のどのバイクとも同様に、コーナーの途中で曲がり切れないと感じて、クルマのようにハンドルを切り直すことは難しいものです。一般的に前回の「リーンし直す」という高度なテクニックを除いては、バイクの場合、ライン取りを失敗したが為にカーブ途中で修正するということは簡単には出来ないのです。これは2輪の特性上のもので、どんなモデルであっても同じだということを常に頭に入れておきます。

 

すると、おのずとコーナーへの進入時に対する心構えが変わってきます。カーブの途中で曲がり切れないと自覚して軌道を変えることが出来なければ、必然的にポイントはアプローチ時に集約されます。スピードを出しすぎたり、車体を倒し込むタイミングを誤ったり、狙ったラインが取れなければ、例えどんなライダーであってもスムーズにカーブをクリアすることは困難。集中するポイントはコーナーの進入時であることを忘れずにしましょう。

 

 

【中級ライテク】他のポイントも合わせてご覧ください

 【中級ライテク】トップ

 

コーナーリングを極める
 コーナーリングのコツをマスターする
 スムーズなコーナーリングはブレーキングが鍵
 コーナーリング時は後輪荷重がポイント
 コーナーリングではリラックスすること

 

コーナー前での減速タイミング
 ゆるやかなコーナーリングでのシフトダウン
 ブラインドコーナーでは十分な減速から
 コーナー直前の、シフトダウンのタイミング

 

コーナーリングの進入方法
 コーナーリングでの“横G”を知る
 中速コーナーはテクニックを駆使する
 ターン時の旋回性能を意識する
 旋回性能は体験で蓄積する
 バンク角の変更では、大きな効果は見込めない
 うまくなりたいコーナーの進入角
 コーナーリング中は進路変更は出来ない
 曲がり切れないカーブではリーンし直す
 コーナー進入時はメリハリの効いたバンクを
 向き変えは、車体をリーンし直すイメージで
 コーナーのアプローチが肝心
 コーナーリング前はキッカケ入力を忘れずに
 コーナーリングは“曲がり方”の基本を怠らない

 


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