コーナーリング中は進路変更は出来ない

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コーナーリングの途中ではそう簡単に方向を変えることは出来ない、ということを再三伝えてきています。なぜ何度も反復して説明しているのかと言えば、万が一のときにやり直しが利かず惨事を招く恐れがあるからです。例えば、実際にツーリングなどで峠を走っている時です。いつものようにリラックスして曲がっている最中に突然、「このままでは曲がれない」と感じたときはもう、時既に遅し。ブレーキをかけても間に合わずそのまま突っ込んでしまうか、転倒してしまうかの状況に陥ります。

 

気付く場所によっては救いもあるのですが、それがコーナーの奥の方であれば、それなりの覚悟が求められます。ちなみに、一般的には先に説明したように、それまでのバンク角をより深くして対処する方法も見受けられます。しかし、例え20度バンクから30度バンクへ変更したところで、クイックな角度を付ける事は出来ませんので、結果的にはコーナーからはみ出るポイントを先延ばしにするに過ぎないのです。ですから、バンク角の変更では抜本的な問題解決にはなりませんので、そうならない回避策を考えることが先決です。

 

 

ターンのタイムラグがポイント

そこで、常に頭に入れておいて欲しいバイク特性があります。「ハーレーがコーナーリング体勢に入っていれば、基本的に進路変更は出来ない」。これは初心者ライダーのみでなくベテランライダーも一緒のことで、上手い人ほど進入時のスピードやラインの取り方のツボを押さえているだけなのです。

 

ですから、今一度、基本に戻ってバイクが曲がる理屈を見直す必要があります。スピードに関して、低速であろうと中速であろうと、曲がる仕組みは基本的には同じです。そして、何度か走っている人であれば理解できるでしょうが、車体をリーンさせるために倒し込んでいくと、実際にターンし始めるまでにタイムラグがあります。この一瞬のタイミングがポイントで、この時に的確なバンク角を確保できるかどうかでコーナーリングの完成度は大きく変わってくるのです。

 

 

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コーナーリングを極める
 コーナーリングのコツをマスターする
 スムーズなコーナーリングはブレーキングが鍵
 コーナーリング時は後輪荷重がポイント
 コーナーリングではリラックスすること

 

コーナー前での減速タイミング
 ゆるやかなコーナーリングでのシフトダウン
 ブラインドコーナーでは十分な減速から
 コーナー直前の、シフトダウンのタイミング

 

コーナーリングの進入方法
 コーナーリングでの“横G”を知る
 中速コーナーはテクニックを駆使する
 ターン時の旋回性能を意識する
 旋回性能は体験で蓄積する
 バンク角の変更では、大きな効果は見込めない
 うまくなりたいコーナーの進入角
 コーナーリング中は進路変更は出来ない
 曲がり切れないカーブではリーンし直す
 コーナー進入時はメリハリの効いたバンクを
 向き変えは、車体をリーンし直すイメージで
 コーナーのアプローチが肝心
 コーナーリング前はキッカケ入力を忘れずに
 コーナーリングは“曲がり方”の基本を怠らない

 


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