悪路ではニーグリップを確実にしてハンドルを握る手に力を入れない

悪路ではニーグリップを確実にする

2014年5月23日 Category - 悪路の走り方 Comment : 0

小石や砂利道といった悪路を走る機会はそうそうあるものではないでしょう。しかし、ツーリング時や、工事中の道路など、どうしても走らなければいけない時にどう走るのがベストか。これを知っているのといないのとでは、事故の回避や転倒防止など、あまりにも大きな差があります。

まず、こうした未舗装路を体験したことがある人は、ハンドルが取られて恐怖感を覚えた人が大半でしょう。そう、自分の思い通りにハンドリングすることができないのです。またこの時に、フロントタイヤがあらぬ方向へ向いてしまい、そのまま走りそうになったので必死にそれをハンドルに力を入れて阻止しようすればするほど、更にバイクは違う方へ走ってしまう……。はたまた、砂利道が深すぎて前後輪が埋もれそうになったり、最悪は、小石の上にフロントタイヤが乗ってそのまま何かの拍子でツルッと滑ってあえなく……。悪路ではこうしたことは日常茶飯事的に起こりうるのです。

当たり前のことを言いますが、悪路では車体は不安定になり、たとえ極低速だとしても行きたい方向へ意のままに進むことは非常に難しいものです。そこで、悪路をうまくクリアするコツをふたつほど紹介します。

ニーグリップとハンドルを握る手に力を入れない

まず一つ目は、ニーグリップ。車体がふらつかないように、両ヒザに力を入れて、下半身で車体をガッチリ掴むイメージです。このニーグリップはライディングの基本でもありますが、こうした状況下でも効力を発揮します。また、ハーレーの場合は右ヒザがちょうどエアクリーナーに当たってしまうモデルもありますが、そこは気にせずにそのままガッチリと挟み込んで安定させてください。

このニーグリップを確実にした後ですが、もしハンドルが取られたとしても、両腕で無理に押さえ込もうとしないでそのままにしておきます。アクセルを開けていれば、バイクの特性上、切れ角のついたハンドルはすぐ元に戻ろうとするからです。ですので、恐怖感から強引に元に戻そうとしないで、この時ばかりは成り行きに任せます。何より、ニーグリップをしっかりと行っていれば、車体は安定感をキープして、ぐらつくこともさほどないはずです。